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1,1-ジメチルヒドラジン
■用途1,1-ジメチルヒドラジンは、常温で無色透明の液体で、水に溶けやすい揮発性物質です。合成繊維・合成樹脂の安定剤、医薬・農薬の原料や界面活性剤の原料として使われています。また、ロケットの推進薬にも使われています。 ■排出・移動2010年度のPRTRデータによれば、わが国では1年間に約0.003トンが環境中へ排出されたと見積もられています。すべてが化学工業の事業所から排出されたもので、すべて大気中へ排出されました。この他、化学工業の事業所から廃棄物として約0.008トンが移動されました。 ■環境中での動き大気中へ排出された1,1-ジメチルヒドラジンは、化学反応によって分解され、2.8〜13時間で半分の濃度になると計算されています1)。環境水中では一部は水面から大気に移行しますが、主に水中に溶け込んでいる酸素によって分解されると考えられています1)。化審法の分解度試験では、微生物分解はされにくいとされています1)。 ■健康影響毒 性 1,1-ジメチルヒドラジンは、多くの変異原性の試験において陽性を示したと報告されています1)。また、マウスやハムスターの実験で腫瘍の増加などが認められており1)、国際がん研究機関(IARC)は1,1-ジメチルヒドラジンをグループ2B(人に対して発がん性があるかもしれない)に分類しています。 体内への吸収と排出 人が1,1-ジメチルヒドラジンを体内に取り込む可能性があるのは、呼吸などによると考えられます。体内に取り込まれた場合は、ラット、ネコ、イヌ及びサルの実験によると、投与された部位から速やかに吸収され、大部分が尿や呼気に含まれて排せつされたと報告されています1)。 影 響 1,1-ジメチルヒドラジンの環境中の濃度の測定結果はなく、また人の健康への影響を評価できる情報は現在のところ報告されていません。 ■生態影響1,1-ジメチルヒドラジンは、魚類に対する有害性からもPRTR制度の対象物質に選定されていますが、現在のところ、わが国では水生生物に対する信頼できるPNEC(予測無影響濃度)はまだ算定されていません。
注)排出・移動量の項目中、「−」は排出量がないこと、「0」は排出量はあるが少ないことを表しています。 ■引用・参考文献
■用途に関する参考文献
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