[この文書を印刷される場合はこちら(PDF)] 作成年: 2012年 |
アセトンシアノヒドリン
■用途 アセトンシアノヒドリンは、常温で無色透明または薄い黄色の液体で、揮発性物質です。水に溶けやすく、水分があると自然に分解して、アセトンとシアン化水素になります。また、杏仁豆腐のような特徴的な香りがあります。 ■排出・移動2010年度のPRTRデータによれば、わが国では1年間に約1.1トンが環境中へ排出されたと見積もられています。すべてが化学工業の事業所から排出されたもので、すべて大気中へ排出されました。なお、廃棄物や下水道への事業所からの移動はありませんでした。 ■環境中での動き環境中へ排出されたアセトンシアノヒドリンは、大気中では化学反応によって分解され、14日で半分の濃度になると計算されています1) 。水中に入った場合は、急速に加水分解され、大気中へ揮発したり、水中の粒子や水底の泥などには吸着することはないと考えられます。1)。土壌へ排出された場合は、水分によって急速に分解されるほか、大気中へ揮発することも考えられます1)。 ■健康影響毒 性 アセトンシアノヒドリンは、分解して生成されるシアン化水素による影響が考えられます2)。アセトンシアノヒドリンを取り扱う作業現場における事故によって、意識喪失やけいれんなどの事例や、中枢神経系への刺激の可能性が報告されています3)。 体内への吸収と排出 人がアセトンシアノヒドリンを体内に取り込む可能性があるのは、呼吸などによると考えられます。体内に取り込まれた場合は、急速に加水分解されて、アセトンとシアン化水素になるとされています4)。 影 響 アセトンシアノヒドリンの環境中の濃度に関する測定結果はなく、また人の健康への影響を評価できる情報も現在のところ報告されていません。 ■生態影響アセトンシアノヒドリンは、ミジンコに対する有害性からPRTRの対象物質に選定されていますが、現在のところ、わが国では水生生物に対する信頼できるPNEC(予測無影響濃度)は算定されていません。
注)排出・移動量の項目中、「−」は排出量がないこと、「0」は排出量はあるが少ないことを表しています。 ■引用・参考文献
■用途に関する参考文献
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